さい帯血を提供したい

お母さんになられる方へ、さい帯血バンクからご協力をお願いしたいこと

出産の際にお母さんのご協力で「提供」していただいた「さい帯血」は、患者さんの治療のため移植に使われます。そのため、移植に用いるさい帯血は、健康な母子から採取され、厳しい基準のもとに保存されたものでなくてはなりません。
そこで、さい帯血バンクでは、提供を受け付ける施設や問診票での確認など、さい帯血の提供にいくつかの条件を設けさせていただいています。

(詳細は厚生労働省のガイドラインに示されています。)

公的さい帯血バンクに提供いただいたさい帯血は、本人や家族が優先的に使用することはできません。
詳しくはこちら

どこでもさい帯血を提供できないのはなぜ?

さい帯血の採取には、厳格な基準があります。そのためにはスタッフの訓練と採取施設(産科施設)との契約が必要です。
さい帯血は、移植治療に使用するまで凍結保存をしなければなりません。
また、移植を受ける患者さんの安全を確保するため、処理と保存には無菌管理が必要です。このため、出産によるさい帯血の採取はどこでも可能ではなく、品質管理を行うために産科施設とは契約制になっています。
したがって、あらかじめ決められた産科施設でしか提供できないことをご理解ください。
現在ご提供いただける産科施設は、こちらです。

各種パンフレットのご紹介

骨髄バンク・さい帯血バンクに関するあれこれを、マンガや写真を使ってできるだけ簡単な表現でご紹介しています。 「骨髄バンク・さい帯血バンクって聞いたことあるけどいったい何をするの?」そんなあなたは、こちらのパンフレットをご覧ください。

ご提供までの流れ

さい帯血をご提供をいただくまでの流れを具体的に見てみましょう。

1. 同意書の記入

産科施設のスタッフから、さい帯血バンクの説明を受けます。さい帯血を提供することを決めたら、同意書を記入します。

2. 出産とさい帯血採取

出産後、赤ちゃんとさい帯血が切り離された後で、さい帯と胎盤に残っているさい帯血を採取します。

3. 血液検査

感染症等の検査のため、お母さんの血液(約10mL)を退院までに採血し、検査を行います。

4. 保存

さい帯血の検査を行い、お母さんの血液検査と共に合格したさい帯血は、調製して液体窒素(-196℃)の中で保存します。

5. 最終チェック(出産後4ヶ月以降)

さい帯血バンクからお母さんと赤ちゃんの健康状態を確認するお手紙が届きます。

6. 患者さんのもとへ

最終チェックの結果、基準を満たしたさい帯血は、病院から移植用に申し込みが受けられるようになります。病院から申し込みがあると、移植が必要な患者さんのもとへ届けられます。

さい帯血の採取方法

さい帯血の採取は、赤ちゃんにもお母さんにもまったく負担がかからず、安全に行われます。 出産が終わったあと、胎盤とさい帯に残っている血液を採取するので、赤ちゃんにもお母さんにもまったく痛みはなく、分娩後の経過にも影響はありません。
赤ちゃんは産まれてからすぐにさい帯から切り離され、このときさい帯と胎盤はお母さんの体内に残っていますが、10分程度で体外に娩出されます。 さい帯血の採取には以下のとおり2つの方法がありますが、現在、主に行われている方法は娩出前の採取方法です。

  • 胎盤が子宮内にあるときの娩出前の採取
  • 胎盤が取り出されたあとの娩出後に採取

  • 娩出前の採取

    赤ちゃんが産まれたあと、胎盤がお母さんの体内に残っている間にさい帯血を採取します。採取には専用のバッグを使用し、さい帯表面の血管に針を刺して行います。 さい帯の表面は、針を刺しても痛みを感じることはありません。採取は2~3分程度で終了し、数分後にお母さんの体外に胎盤が娩出されます。したがって、分娩の経過には影響がありません。

    公的さい帯血バンクと提携している採取施設

    提携採取施設掲示用ポスター

    新しいいのちの誕生と同時に、もうひとつのいのちを救うことができる
    さずかったいのちが、「さい帯血バンク」を通してつながっていく
    そんな希望を込めて、デザインされたポスターです。

    もし、産科施設でこのポスターを見かけたときは、さい帯血の提供について、考えていただけると嬉しいです。

    さい帯血情報の研究利用について

    日本赤十字社では、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律(平成26年1月1日施行)」および関連法令に基づき、さい帯血情報を研究用として希望する研究者に提供しています。 提供にあたっては、個人が特定できない情報のみとなります。研究の詳細は以下のとおりです。
    年度 タイトル 施設
    2017年度 さい帯血移植数とさい帯血公開数に関する検討
    (骨髄バンクおよびさい帯血バンクの最適なドナープールサイズの最適化に関する検討)
    名古屋大学医学部付属病院